田中屋の夕刻日誌「バーベルという存在って一体」

夕刻日誌
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○○とはいったい、という言い回しはちびまる子ちゃんで知った言葉です。知ったというか伝染ったというか。

この「伝染った」という言葉は、吉田戦車の「伝染るんです」で伝染りました。

90年代の燃える文化の中で生まれた言葉はぼくは好きです。

っていうか便利なんですよね。

この言葉がなかったら、なんて説明すればいいのかぐらい便利です。

「うつる」に関しては、伝染という言葉・漢字を使わなければ、それに適した漢字がないですよね。

今一番困っているのは、体(てい)という言葉。

知らない体(てい)なら感動しますね、なんて、怪しい会議があったとして、言葉では「てい」なのでいいのですが、文字にすると「知らない体」なら感動する、になってしまい、意味が怪しくなってきます。
これはだれか「てい」に対していい当て字を考えてくれ。文部省が考えてくれ。でなきゃ、漫画家か。

僕が分で書くとしたら今のところ「テイ」ですね。カタカナで書く。いい当て字が見つからないので。

それともうひとつ「風」ですね

風味のフウと風(かぜ)です。

これもできれば漢字を分けたいですね。

ちょっと頭いい風の人は、文のながれからわかるという人もいると思いますが、それはちがうと思います。あってると思っているだけ、思い込んでいるだけなのです。

上記は頭いいフウであって、頭いいカゼでないことはわかります。

では、「先輩風の男がいて、そんな風には思いませんでした」これはどうですか。
または、

飲食店でもスペイン風が流行していて、こわかった。
これは、風邪と書き間違えてる?

あるとき人生の風が変わったらしい。体にも限界があった。もともとそんな風じゃなかったので。

まぁ、こんな風につまらない誤解が生まれるのです。
言葉や表記は分かりやすのがいいですね。

あ、そうだ、バーベルの存在について。

持ち上げられてから、投げ捨てられちゃう感じが切ないね。

一緒に喜びを分かち合わないのか。
一番最初に感謝しなければいけないのではないか。

道具は大事にしたいものです。

あのすがたが本当にスポーツなのかって思ったりします。

エッセイ/田中宏明(ラジオパーソナリティ)

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