田中屋の夕刻日誌「ネズミとゴキブリ」田中宏明

夕刻日誌
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ネズミもゴキブリもアパートで、自分の部屋で出たことがある。出て怖いのはネズミである。

で、駆除はどうするかというと、粘着板を置くこと。

それでも効果が出ない場合にあれこれ考えてわかってきたことがあります。

それは「追いかける」ことである。

ネズミが出たら、追いかける。ゴキブリがでたらおいかける。

どういう理屈かというと、

ここには人間という危険な生物がすでに住み着いていて、見つけた瞬間殺そうとしてくるということを本能的にわからせて、寄り付かなくさせる作戦です。

殺虫剤とかもって「コラー!」なんていうと、より効果的かと。

実際、これをどちらにもやってみたところ、ゴキブリには効果がありました。

ネズミには効果がでませんでした。目があっても追いかけても、平然とまた出てきます。

ゴキブリはその後出て来なかったのです。

ネズミは引き続き出てきました。そして、数日後粘着板に引っかかりました。はじめてネズミが粘着板に引っかかったのですが、結構悲惨な絵ですね。

ここで、見えてきた仮説は、ゴキブリには、殺されるかもしれないから寄り付かないようにしよう。または、もっとかくれて活動しようという感覚があること。死んでしまったら終わりだと。

ねずみにはその感覚はなくアホみたいに同じ行動を繰り返して、古くからあるパターンで哀れに死ぬということです。

僕が追いかけたゴキブリはきっと生きています。

そして、仲間たちに、この家は危ないぞと伝えたかどうか走りませんが、その後その夏ゴキブリが出てこなかったと言うことは、1匹いれば100匹いるという噂も、ガセっぽいと実感しています。

おれも、ネットのない時代に堂々と語られた嘘なのではないかと思っています。

人間は、というか僕は、食物連鎖の実感がないため、共存が大事だと考えます。

目に触れなければ、家にもいてもいいよ。アリエッティみたいに米をかじってもいいし、でも糞尿は勘弁ね。

トイ・ストーリーみたいに、僕がいないところで、みんなでも盛り上がっていてもいいわよ。

でも、アリエッティみたいに、目があったら出ていってくれるとありがたい。

アリエッティって、借りぐらしではなく、盗みまくってるよね。みんなこころの中で思ったと思いけど。

目があって、ここは危険だと出ていくのは、ネズミより利口なのです。

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第66回!「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中DJシューカイ #ラジオエッセイ

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