田中屋の夕刻日誌「テレビ局の住所」
文/田中宏明

夕刻日誌
夕刻日誌

それで着くの?

小さい頃、テレビで何かを応募されてるときなどによく見かけたのは、

「郵便番号◯◯◯
日本テレビ ◯◯係」

までお送りください。
たくさんのご応募お待ちしてます。
なんて、番組のアシスタントの人が言ったりして、その書き方
の見本がテレビに写し出されたりしていましたね。
そして足早に次のコーナーへいってしまうのです。

そのとき僕は
「ちょっと待ったー」

住所がないじゃん!

親に聞いてみると、
日本テレビはひとつしかないから、それで郵便屋さんはわかるのよ。

「うちだってひとつしかないし
俺だってひとりしかいないじゃないか」
「おだまり!」(おだまりとは言ってない。美川憲一からしか聞いたことがない)
なんて困らせたものだった。昭和60年代の話である。

まぁ時は経ち、
「ひとつしかないから、わかる(特定できる)」
ってすごい大事だなって思うのです。

例えば、ネットで何かを検索する場合。珍もの、珍しい名前は有利なのである。

田中なんてのは星の数ほどいて、
ちなみに日本で3番目に多い名前だっけ?
フルネームで検索してみても、ニュースキャスター・俳優・医者とかなんとかいろいろ出てきて、僕は出てこないのです。僕もブログやYouTubeあるのに。


僕はひとりではなかったのです。特定できないのです。なので、来てもらうには、住所は必要なのです。
その住所はアドレスともいいます。インターネットアドレスなんてうまいことを言ったものですね。

僕ところにいくには、アドレスをいちいちうたなければいけないのです。
それが葉書に住所を書くと言うこと。

ただ、そうあの頃の日本テレビのようにひとつしかないものであれば、アドレス(URL)打たなくてもたどり着くことができる。

あの日本テレビの宛先は、そんなことを教えてくれていたのだと思います。

そこで、検索したら一発で出てくる言葉、つまり、使われていない言葉を考えなくてなりません。

そのひとつが、「夕刻日誌」これは僕がエッセイを書くときのタイトルです。そして「少年雑記」または「田中屋の少年雑記」これは、僕のブログのタイトルです。
これなら、他で使っている人もいないだろう。これを検索ワードでいれれば、一発で特定できるだろう。と。

しかし、実際は検索されなすぎで、一発では出てこないのでした。

もうひとつ大事な要素、有名でなくてはなりません。

日本テレビもそうでした。

なので、多少検索されるようになり、一発で出てくるように、つまり、そういう存在を目指してがんばります。

ちなみに、日本テレビも麹町と汐留の2箇所になったときは、日本テレビだけではだめですね。
郵便番号もいまや7桁かぁ。
3桁時代の郵便番号はどこまでを表していたのだろう。

文・写真/田中宏明

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