=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘン紀行へようこそ
俳句
走りだす 箱根よりも 太陽に
解説
井の頭公園に住んでいた時(あ、井の頭公園に住んでいたのではなくて、井の頭公園のそばのアパートね)、お正月っていうのは走っている人がすごく多くなるのね。それはなんでかって言ったら、お雑煮でも食べて駅伝見てテンション上がって時間もちょっとあるからなんですよね。
そのプチマラソンブームもあっという間に過ぎて、仕事始めの頃にはいつものマラソン人口になっています。
ただそれはいままでそう思っていただけで、なぜ走りたいかっていうと、やっぱり太陽にほえろの影響があるみたいですね。あの人たちの走り方は最高にかっこいいですから。
それの影響なんていちいち口にすることもなく、走るんですよね。
どこに走っていくかというと、当然箱根なんかではございません。
走ると言ったら、夕日です!太陽です!
メルヘン解釈
僕だけが今太陽にほえろ見ているかと思いきやみんな見ているんですね。
それにしても走りたい。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!