八高線の帰り道
いつもと同じ電車の中から見える夜の景色
なぜだか今日は懐かしい気がしていた
最近はそんなふうに思うことが多くて
それはやり残したことがあるからか
何もない電車の待ち時間でさえ
君がいれば短く感じるものさ
どうせならこのまま乗り過ごしていこうか
憂鬱な埃に曇った心を輝かせるように
どうせならこのまま見慣れた街追い越して
暗闇を切り裂いて行こう
心に見たことのない景色を
無計画さに信頼がないと言われてきて
モテない人生を送っているよ
君は予定通りに人生は進んでいるかい
無計画さで君を連れ去りたい
遠くにぼやけて見える街灯やら
見知らぬ道を寄り道歩いている
どうせならこのまま 風の吹く方向へ
どうせ明日の今頃はいつもと同じ帰り道
どうせならこのまま 歩き続けてこうか
足跡なんて残らなくても
夜の八高線はまるで銀河鉄道
金子 箱根ケ崎 横田基地から
飛行機が星へと飛ぶ
2021年3