田中屋の不動産管理あるあるエッセイ「できる風弁護士によくある言動」

不動産管理あるある
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その弁護士、できる風か

不動産管理をやっていれば、「弁護士に聞いてみる」ということをすることもある。見解を聴くのである。

疑問に思うことを聞けばいいのだが、なににでもコツがあるように聞く方にもちょっとしたコツがほしいところです。

ある疑義が生じた。

ここでは、見解が二つに別れたとする。
ひとつはA、ひとつはB。
Aが賃貸人有利で、Bは賃借人有利だとする。

これを弁護に聞いてみる。

賃貸人の弁護士に聞けばAだと即答する。
賃借人の弁護士に聞けばBだと即答する。

弁護士は答えは心の中に持っている。
質問されたら、クライアントよりのことを言っておけばいいのだ、基本的に。
ただ実際は心の中に答えを持っている。

弁護士は何を先に考えるか

そこで、弁護士は質問されたときに、はじめに考えることは、この質問の内容は裁判をする可能性があるかどうかのです。

もし本当に裁判をすることになれば、思ったような判決がでない場合、嘘つき弁護士になってしまう。

つまり、裁判になるかもしれないと思ったときはじめて、公平にその案件をみつめ、見解をまとめることになる。
わかりやすくいうと予防線をはった言い回しになる。

クライアントよりの意見を即答

裁判にならないと思われる質問には、バシッと即答で、クライアントよりのことを言うことが、安心感を与え、頼りにつながるのである。

では、どのように本当に裁判するかのように質問するかだ。

どう質問するか

そのひとつの方法は、立場逆転で設定して質問をすることです。
自分たちがテナント側にある案件として、質問することです。
そうしたら、どういう見解を示すかです。
テナント側の依頼として質問して、これはAですよとなれば、本当にAなのだと思います。

弁護に質問をして、即答だけして、リアリティのないものは、そこだけの話で流れていってしまい、それがどうなろうと弁護士はいたくもなんともないのです。

関係あるのはガチで裁判をするときです

それともうひとつ、裁判を起こすのは、当事者どちらかが起こすときです。
起こさなければ、そべては言い張りあいになります。

たとえば、裁判が起きれば、Bという判決がでるが、おこさなければAが正しいなんてこともあります。これは、相手の行動能力をみて判断しています。

実際はBだけど、相手は裁判起こす体力も能力もないから、強行すればOKです、なんてこともあります。

そこまで考えて答えています。

それを踏まえて質問すれば、自分の中のハラが決まると思います。

文/田中Mint

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