俳句ができたらトッピングメニューを考えよう
では、どのように作るか。
まず、俳句ができたとして。
俳句詠み 何か足りない トッピング
こんな俳句ができたとします。この俳句の完成度はおいといて。これにどうトッピングするか、短歌にするか。
小学生の時、”いつどこでだれがどうしたゲーム”というものがありまして。(これはどこにでもあったものなのかなぁ)
これにに目的や例を加えて情景やストーリーを追加すると、具体性が上がり、鳥感もなくなり、よりオリジナルなものになります。
”いつ・どこで・だれが・何の目的or理由で・どうした”さらに例をいれてもいいですね。
僕が作る俳句は自分の見え方ですので、“誰が”はほとんどつかわないですね。また、「いつ」に関しては今のことを書いているのでこれもあんまり使わないですね。
お笑いでいうところの”例えつっこみ”というものも取り入れやすいです。“例”
”どこで・何の目的or理由で・どうした・例”
これを、トッピングとして後半の八五に入れます。
俳句詠み 何か足りない トッピング
この俳句には、
どうした:トッピング(した)
は入っています。
・芭蕉のようには 語られず (理由)①
・地方にありがち 味なし麺 (どこで・例)②
さらに、トッピングのネタの作り方としては、俳句の対照的な要素(結果)を紛れ込ませる製法もあります
・かき揚げ重く かけブーム (対照)③
・さみしくも映る かけ俳句 (結果)④
それではそれぞれトッピングした場合の作品の解説を書いてみましょう。
①俳句を書いてみたんだけど、なんだか内容が薄くて作品として弱いと感じたので、トッピングして短歌にした。
松尾芭蕉なら俳句を書かれていないところまで膨らませて解説してくれるけど、一般的にはその句だけですべてを表現しないといけないからね。
②俳句を書いてみたんだけど、なんだか内容が薄くて作品として弱いと感じたので、トッピングして短歌にした。
たまに地方とかで遭遇するよね、味がうすくて深さもないラーメン。そんなときは胡椒・七味・ニンニクで調整(トッピング)するしかないね。
③俳句を書いてみたんだけど、なんだか内容が薄くて作品として弱いと感じたので、トッピングして短歌にした。トッピングしたらトッピングしたで、立ち蕎麦屋のかき揚げが重く感じて、最近はかけそばばかりを注文していることを思い出したよ。
④俳句を書いてみたんだけど、なんだか内容が薄くて作品として弱いと感じたので、トッピングして短歌にした。
それでよくはなったかもしれないが、トッピングされてしまったかけそばのスープや麺のさみしさを感じたよ。この俳句にしたってそうだ。なんか戦力外通告くらったのかよって。
と、こんなふうになります。足し算のつよさです。
そしてさらに、おまけ情報ですが、
解説を書いているネタが降ってきますので、それを追加してもいいですね。
昨今のラーメンはいろいろ入っていて、豪華ですよね。
かけそばを信じながら、トッピングもしたい。
それが田中屋のトッピング短歌です。
どちらも大事です。
それでは、みなさん気軽にトッピング短歌を書いてみましょう!

作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第89回
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
https://youtube.com/shorts/km_-XnVmaYU?si=KY1Vq8zokzdBVfWD
