=ロード俳句(田中屋式短歌57585)= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロード随筆シリーズ。俳句とはかけそばのようなもの。トッピングして短歌にすることもできます。
俳句前
モアイモ食堂で買ったビデオ・レコード・CDを置きに三笠公園に戻る。
ここへ来ると寄ってしまう古着屋がある。ディスコンチ。
自分の知っている古着屋の中でも一番安い。たびたび買っている。
この日は特に這うものはなかった。
店を出ると、すれ違いでいかしたタトゥーの女が入ってきた。
やっぱりイカした古着屋なんだな。
店を出た僕は三笠公園を眺めてバイク置き場へ戻ろうとしたとき。バス停にその女がいた。

俳句
時刻まで 写真撮らせて バス遅延
バスを待つ 来なくてもいい 三笠前
季語ぬき
トッピング短歌
・横須賀愛す 腕タトゥー
・来なかった時の カフェ探す
・写真撮りながらカフェ探す
解説
バスを待つ女に写真を撮らせてもらった。
行き先を聞けば、歩いていけるようなところだったが、歩きたくないと言っていた。台湾ではどこへ行くにもバイクを使うという。
腕には横須賀のイメージのタトゥーは入っている。
バスの到着時間が遅れているのでちょうどよく写真が撮れた。
結構遅れていたので、今日は特別に運休なのではないかと思うぐらいだった。
それなら喫茶でも行きたいものだ。

作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第89回
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
わけありの女