田中屋のロード俳句「深川きんつばのすーじーぐぁー」(2025年1月25日)作/田中宏明

Uncategorized
DSC_0955
Uncategorized

=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘントリップへようこそ! 

つづき

芭蕉記念館から深川不動へ、深川といえばきんつばだ。

高校時代に行ったきんつばのお店は何処か。

記憶はほとんど残っていない。深川不動の参道沿いだったということぐらいだ。
きんつばをわかりやすく置いているお店は一つしかなかった。

DSC_0950

俳句

今昔(いまむかし) 会えず引き立つ 餡の味

解説

参道に一つしかないきんつば屋に入ってみる。きんつばというもの自体覚えていない。おそらくあのときも買ったであろうきんつばを買った。5個入り700円。1998年当時はいくらだっただろうか。

僕「深川のきんつばと言えばこのお店ですよね?」
おかみさん「ええ、おかげ様で」

お、やっぱりここか?!

僕「きんつばの清水さんってここでしたっけ?」
おかみさん「清水さんは十数年前にやめちゃったんです」

おかみさんは、参道の方にむけ手をさした。

そうかやめてしまったか。お店のイメージはこんな感じだったような気もするけど、もうないということだ。

いまはこのお店がきんつばをひっぱっている。

あの時も、結局会えず きんつばを食べたのだ。

甘さは苦さで引き立つものだ。

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。  

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。  
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集  
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中! 

ラジオ

第81回「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ 話題:年末年始行事の衰退、ニューハルピン閉店、中居正広問題

わけありの女のストーリー

タイトルとURLをコピーしました