「女性は土俵から下りてください」
そんなアナウンスが国技館で響き渡った。
土俵の上で、急病で倒れた人がいて、ざわざわしている時の出来事だったと思う。
その時の論調としては
人の命が関わっているときに、土俵の歴史なのかなんだか知らないけど、女性は土俵に上がってはダメとかなんとかって関係ねぇだろ。
だった。
因みにその女は命を助けることができる力を持っているのかどうかは、その時の報道ではなかった。それを意識して聞いていたが入ってこなかったという意味で。
それでは、それの男女逆を考えてみよう。
六本木のディスコでお立ち台の女性が倒れたとする。そこに、男が上がったとき
「男性はお立ち台に立たないでください」とアナウンス。
これはわかる。異議なしなのだ。
まずなんで倒れたかわからない。
それで、もし男が心臓マッサージや人工呼吸をしたもんなら、それは大変なリスクです。
命が危なかったから咄嗟にやりましたなんて通用しません。現行犯で現場で取り押さえられて、その人に人生はめちゃめちゃです。
人助けでやっただけなのに。という立て付けであったとしてもです。
そうならないように、アナウンスで、男性はお立ち台にあがらないでくださいと言っているのだ。
そんなことで店が問題になったら、店も困るし本人も困る。
なので、男性はお立ち台から下りてくださいは正しいのである。
そう考えると、「女性は土俵からおりてください」はどう解釈しよう。
どう考えますか？「女性は土俵から下りてください」反対派の方は。
エッセイ/田中宏明
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