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夕刻日誌「おもちゃのドラムを試す」
もうライブハウスで演奏するなんてことはなくて、ライブをさせてもらえるとしたらカフェなどで簡易的機材で行うのだ。なのでドラムなんてない。
でもやっぱドラム的な打楽器は欲しい。
そこで以前からやってみたかったのが、おもちゃのドラムで行けるのではないかという試み。
とりあえずYuduにやってもらいました。
これはいける予感がする!あとはこれをやってくれる人を探すのだ。
以前のドラムに連絡したらきれいに断られた…

これはちょっとおもしろいかもしれない。
ボンゴやカホンを使うことは見かけるが、このおもちゃドラムで充実な音を出したらちょっと新しいかもしれない。
近いうちに、この日の動画をアップします。
夕刻コラム「佐々木恭子とスマップ中居問題 フジテレビ上納文化」

佐々木恭子が、特ダネを卒業以来朝の情報番組枠に復帰したという記事。
特ダネといえば、一時期放送作家で参加していた。
制作部に佐々木アナがふらりと現れることは何度かあった。
話したことはないが、なんだかきついひとだなという印象。
それでも聞こえてくる声に「これがアナウンサーの声なんだ」と聞きほれるような魅力があった記憶。でも結局性格がきついと思うと聞いてはいられないけどね。
そんな佐々木アナですが、中居君問題が出たときに、フジテレビ内の上納文化でかるーい名前が上がり、かるーくつるし上げられた感じになったが、何事もなくなま番組ができることは、フジテレビの社員を守る力みたいなものを感じました。
会社が社員を守るというは理想的だと思います。
それに比べて、人は人を守りづらいと感じています。
松本人志は、人を一切助けない印象です。

田中屋のシティスナップ「上越の画家の女」

撮影/田中宏明
連載小説「女の風景写真」第16話 作/奈良あひる
夫はその晩、由紀子に何も言わなかった。
けれど翌日から、彼の態度にはわずかな変化が混じり始めた。朝の食卓で新聞を広げる手が、どこかぎこちない。視線が彼女の動きに長く留まる。
由紀子は気づいていた。――昨夜、夫が日記を開いたことに。閉じ方の微妙な違いで、すぐに察した。だが、そのことを口に出すつもりはなかった。むしろ、そのままにしておこうと思った。
夜、風呂から出て髪を乾かしていると、夫が居間に座っている音がした。やがてパソコンのキーボードをそっと触るような微かな音。胸が高鳴る。
(また、読んでいる……)
由紀子はわざと部屋の電気を落とし、寝室にいるふりをした。暗がりの中で目を閉じると、想像の中に夫の姿が浮かぶ。彼が画面を前に、どんな顔をして文章を追っているのか。きっと息を殺し、喉を鳴らしながら――。
翌朝、夫の様子はさらにおかしかった。食卓で味噌汁をすすりながら、時折視線を上げる。その視線は、まるで「問いただしたい」のに言葉にできない人間のものだった。
由紀子は微笑みを抑えながら、心の奥で決意する。
――続きを、もっと赤裸々に書こう。夫が止まれないくらいに。
その夜、パソコンの画面に指を走らせる。
《彼に抱き寄せられたとき、背中を伝う汗の温度が、夫と違うことをはっきりと感じてしまった。》
《罪悪感よりも、ただ生きている感覚に近い。抗えず、求めてしまう。》
書きながら、由紀子は夫の背後に影を感じていた。居間に入ってきた気配。立ち止まり、そしてまたそっと離れていく気配。
(もう、完全に気づいている。読まずにはいられないのね……)
由紀子は文章の最後に、あえて曖昧な問いを残した。
《――この続きを、もし誰かが読んでいるのなら、どう思うだろうか。》
翌朝。夫は一言も触れなかったが、その沈黙こそが答えのように思えた。由紀子は心の奥で熱を抱えながら、夫の反応を楽しみにしていた。
つづく

作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第98回
田中屋のシティスナップ