=夕刻日誌=日常はエッセイにするとちょっとメルヘン。卒論のネタとスナックのママの話題のツマミとは似たようなものだ。デートにも使える話題のネタを紹介。満員電車のフルーティーな考え事にも。
放送作家時代
僕が放送作家でなんとか食いつないでいる2000年代、フジテレビ特ダネに入った。それが小倉智昭という人との関わりだ。話をしたことはないけどね。
僕にとってはテレビで見かけたこともなく、いつの間にか偉そうな位置にいたという人物です。
制作でフロアーではそりゃもう小倉信者が溢れている状況で、それは何か一つのことに向かって行くという意味では大事な要素だったように思えます。
僕はそうなれずに特ダネを去ることになります。※去った理由は小倉さんは関係ないけど。
後に知ったことと言えば、小倉さんはRCカーグランプリの実況をしていたということ。そりゃもうすっかりミニ四駆・RCなんてのはハマってしまっていて、今思えば狂っていたんではないかと思うぐらいのブームがあった。
それを特ダネ時代に知っていればもっと小倉さんの魅力を感じながら仕事ができたのだと思う。
面白さは知識から
ではなぜ、過去を調べようとしなかったのか。
20代の若者にとって過去なんてどうでもいい、興味もないという感情によるところなのである。
おっさんの過去の栄光とか興味ないんですよね。これは一般的な話で。
さらに、女は過去にすがらない、過去は捨てて歩く、過去にこだわるなんてカッコわるいという考え方の存在である。カッコ悪いとは、そういう男に対していっているのである。今と未来だけで魅力を見せろということなのである。過去なんて詮索しないでよと。
これらの歴史により、小倉さんがRCカーグランプリの実況をしていたことを知るのが遅くなったのである。
人に歴史あり
過去にはこだわらないなんて言っている女はおいといて、過去とは今を魅力的にするための情報と考えれば大事な要素である。※消したい過去は消せばいい。過去は消せる。
また歴史やルーツから、その人への健康的なセレクトを導きやすくもなる。人はみんな歴史からできていて、今あるすべてはその人の集大成といえる。それは愛すべき要素という意味で。それを知らなくていいとなると、それはお金だけの関係ですね。
新橋タミヤショップ
先日も新橋のタミヤショップへ行った。アバンテマークⅡの部品注文で。RCを見ると小倉さんを思い出す。
小倉さんが亡くなったのはその次の日だった。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送
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