ジョンレノンがGibson J-160Eで演奏してる曲
ジョンレノンが使用していたことで有名なGibson J-160Eを使っている人と言えばゆずの北川悠仁になっちゃいますね。
その他、もうひとり井上陽水と、あ、そうだかまやつひろしもいた。
ジョンレノンが使っている姿は見たことがないんですよね。
ジョンレノンが使っている姿を見たいと思って、youtubeを見ていたらこれが出てきたのです。
ちなみに、GIVE PEACE A CHANCEの映像で、ベッドで弾いているのもJ-160Eのナチュラルカラー
このJ-160Eは20歳ごろからの憧れでずっとほしいのですが、やっぱり高くて手が出ないんですよね。
今でもやっぱかっこいいなと思ってしまうんです。
これは買うべきかなと思っています。
不思議なのは、今までずっと音楽をやっているのですが、このモデルを使っている人を見たことがないんですよね。相当売れてないようなイメージも持ってしまうんですが、それがまた魅力的なんですよね。
J-45とJ-200がやっぱり見かけますね。
僕が今使っているJ-185これも見かけない。テレビでは小沢健二だけですね。
以前、新潟県妙高で出演させていただいたイベントでJ-180を使っている方がいてこれも珍しかったですね。テレビではミスチル桜井が使っていた。
いつかこのJ160Eを買う時が来るのか自分自身も楽しみだ。
田中屋のシティスナップ


連載小説「女の風景写真」第46回 作/奈良あひる
窓の外が、わずかに青みを帯びはじめていた。
時計の針は、夜と朝のあいだをためらうように動いている。
由紀子はカーテンを少しだけ開け、外の空気を吸い込んだ。
冷たいのに、どこか柔らかい。
それは、長い夜を抜けた者だけに与えられるご褒美のようだった。
背後では、夫が静かに湯を沸かしていた。
小さな音が、まるで生活のリズムを取り戻していく合図のように響く。
その音を聞きながら、由紀子は自分の手のひらを見つめた。
あの夜、何度も握りしめ、何度も離した手。
そこにはもう、誰の温度も残っていなかった。
けれど、不思議と寂しさはなかった。
夫がマグカップをふたつ、テーブルに置いた。
湯気の立ちのぼる白さの中で、ふたりの影が少しだけ重なった。
その一瞬、言葉が喉までこみ上げたが、どちらも声にはしなかった。
沈黙の中に、選択があった。
ここで何かを言えば、すべてが変わる。
けれど、言わずにいれば、このまま保たれる静けさもある。
ふたりは、そのあいだに立っていた。
やがて、外から鳥の声が聞こえた。
夜の幕が、ゆっくりと引かれていく。
由紀子は、その音を聞きながら、心の奥でひとつの答えに触れた気がした。
――もう、同じ場所には戻らない。
でも、それでいい。
戻れないことが、いまの自分たちの「かたち」なのだ。
夫もまた、同じ思いをどこかで感じているのかもしれなかった。
ふたりの視線が、湯気の向こうでかすかに交わる。
そこに悲しみはなく、ただ穏やかな余白が広がっていた。
新しい朝が、もうすぐそこまで来ていた。
つづく
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第99回
田中屋のシティスナップ