フリーペーパー「国立案内人」
こちらも、井の頭Pastoralのライバル誌である。
2004年と記されている。
当時国立に住んでいた。
表紙のこの三角駅舎は当時健在であった。
この三角駅舎は、線路高架化により一旦撤去されてしまうのだが、いつのまにか、再建されていた。
だが場所はかわって、ローターリーの真ん中に象徴として。
部品はどこへ
この建材部品たちは、非公表の場所に保存されているとされていた。僕はあのころは、本当は捨ててしまっていて、忘れたころに、処分しましたなんて発表されるんだろうなと思っていました。
それは、何度も何度も、再建の話が出ては頓挫していったからです。
僕が思うのは
復元(復原?)するならなぜ壊すのかというのは疑問ですが、そんな疑問はどうでもよくて、形だけでも戻ってよかったとも思います。
このフリーペーパーの中には周辺の店舗の紹介があります。
その中に僕も縁のお店がひとつ載っていました。
掲載店舗
ギフトショップ「グリーンテーブル」🎵
買えもしないのに、商品を見ていたものでした。
当時は国立駅前の大戸屋と立川駅南口の日高屋でバイトをして、月10万円でなんとかぎりぎり暮らしていたのです。
そこで出逢ったのが、K・Factoryの時計でした。
それにホレてしまって、これは何日も食べないでいる価値があると思い、じゃがいもだけで何日も過ごし、買ったのでした。何種類もあったのですが、やっぱこれっしょと買いました。
15000円だった。
だが、このお店はもうない。
それともうひとつ、この冊子には載っていなかったのですが、
レッドバロウというアンティークショップ。
そこでもひとつときめた椅子があり買った。7800円ぐらいだったと思う。当時は、何日も食べないなんてことは余裕だった。
この店ももうない。
もう一度復原する意味
なので、三角駅舎を偽造(レプリカ)したって、あのころの国立は戻ってこない。
それはネガティブな話ではなく、いい意味で。
つまり、別のものに進化したということですね。
なので、僕も進化したということで、下北沢に引っ越していったのでした。
移り変わって普通なのですよね。
文/田中宏明