俳句して かけそば想う ショーウィンドウ
松尾芭蕉・さくら友蔵の影響で俳句を書いたり、俵万智の影響で短歌を書いたりしているんだけど、僕が描いた短歌は後半の7・7または8・5の部分は前半の5・7・5のトッピングみたいなものものなんだ。またトッピングすると、つまり世の中の短歌はやや説明っぽくなる。それもよい。説明が必要な時もある。男と女においても。
俳句して かけそば想う ショーウィンドウ
海感じなけりゃ トッピング
味わえば 季節も似たり 蕎麦・俳句
トッピングならば オープンカフェ
そう、立ち蕎麦屋で言えば、かけそばがあって、それにかきあげをトッピングしてかきあげそばになるんだけど、そもそもかけそばだけでも充分うまくて。
あるときかけそばを食べてみると、かあきあげがなくても全然うまいということに気づくんだよね。
しかし、スープのうすっぺらさに気づくこともある。ここのお店はトッピングして、そのうすっぺらいスープに何かうまみを溶かせて食べた方がいいなと。
短歌の後半部分なんてのはそれにあたるね。短歌でいうと説明(状況や理由)だね。
俳句というのは、なんとなく勝手に感じて妄想しろみたいなところがある。
かけそばと俳句って似てるんだよね。同時期に興味を持ったものなんだ。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第83回
わけありの女