田中屋スポーツ新聞「めざしって何の魚?BerryBerryBreakfastコンビ写真 小説20」編集者/田中宏明

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=田中屋スポーツ新聞=新聞を読めと言われた世代!?読むならスポーツ新聞だな。情熱といかがわしさのサンドウィッチ。ジャンクな話題をコーヒーで流し込め!学校でも職場でも使える話題をお届け 

夕刻日誌「めざしって何の魚?」作/田中宏明

まさか目に刺しているからってことじゃないよね?
そしたらめざしとは目に刺しているコトってことだよね。

それなら目に刺さなくてもいいんじゃないかという話になるよね。商品として並ぶときに目に刺していあるかどうかは、買う人には関係ないからね。

ここへ来るまでの工程で目に刺さないといけないものがあるってことだ。

その目に刺すことが商品名になるというのはちょっと違和感ありますね。
何の魚のめざしなんだよ!っていうね。

「イワシのめざし」とか、「サンマのめざし」といった商品名にはなぜしないのか。

それは、サンマでもいわしでもなく、名もない魚だからだってことになりますよね。

そうそう、マクドナルドのフィッシュバーガーみたいなものだ。もうそうなったら魚じゃないかもしれません。だって魚とは書いてなくて、「めざし」しか書いてないんだから。

いろんなものを加工して詰めまくって、魚の形にして、目に刺して「めざし」なら嘘はついてないことになりますね。

まぁ、僕が言いたいことは、魚を目に刺したまま並べて売るっていうのはなんかかわいそうって思うのよ。

BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radioはもうすぐ99回

まりよんにコンビ写真撮ってもらいました。

何の打ち合わせもしていないのに、上越シティとニューヨークシティのTシャツ

👇第98回

第98回!「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ

連続小説「女の風景写真」第20話 作/奈良あひる

由紀子は昼下がりの喫茶店で、彼に打ち明けた。
 カップの縁に口紅を残したまま、少し視線を落として――。
 「……夫が、読んでるの。あの日記を」

 彼は驚いたように目を瞬いたが、すぐに唇の端を上げた。
 「読んでる?」
 「ええ。最初は気づかれないようにしてた。でも今は……きっと毎晩、追いかけるように読んでる」
 由紀子の声には、罪悪感と、どこか誇らしげな響きが混じっていた。

 彼はしばし黙り、煙草をくゆらせる。その紫煙がゆらゆらと昇っていくあいだに、彼の目が徐々に熱を帯びていく。
 「面白いな。だったら――続きを一緒に作ろう」
 「……続きを?」
 「そうだよ。俺とお前がこうして逢って、触れ合ったことを、そのまま物語にして書けばいい。お前の旦那に、読ませてやるんだ」

 由紀子の胸が大きく波打った。想像もしなかった提案。けれども、心の奥で何かがざわめき、抗えぬほどに惹きつけられる。
 「……そんなこと、していいのかしら」
 「もう始まってるだろ。旦那は物語の続きを待ってる。だったら俺たちは、その続きを身体で紡いでやればいい」

 彼の声は囁きのように低く、由紀子の耳に落ちるたび、背筋をくすぐった。
 その瞬間、彼女ははっきりと理解した。
 ――夫の読み手としての日記は、いつの間にか自分ひとりではなく、この男と二人で演じる劇になってしまったのだ。

 「……書くわ。あなたといる時間を、全部」
 由紀子がそう応えると、彼は満足げに微笑み、彼女の手にそっと自分の手を重ねた。

 窓の外では、午後の光が淡く街を照らしていた。
 その光の中で、由紀子はもう一度決意する。
 ――夫に読ませる物語を、これからは二人で紡いでいくのだ、と。

つづく

作者紹介 

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。  

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。  
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集  
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中! 

出演ラジオ 第98回 

第98回!「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ

田中屋のシティスナップ 

田中屋のシティスナップ 旅情俳句前夜「雨に濡れる高田馬場の女」撮影/田中宏明 #サーファー #shorts #zine 
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