DIGITAL TRIP
「さよなら銀河鉄道999 シンセサイザーファンタジー」LP
子供の頃、NHK総合のラジオでニュースの合間に流す曲はなかなかエグいものがあった。選曲している人、誰だったんですかね?それでシンセサイザーミュージックで一回凄いのがかかった事があって。
「何この曲?!」みたいな。
あまり曲紹介をよく聞いていなかったんでタイトルがわからなかった。どういうわけか毎年12月あたりになると良くかかっていたんです。どうやら銀河鉄道999関連のサントラと言う事だけはわかった。
心の奥底に引っ掛かったままで時は流れDJシューカイも20代半ばとなっていた。ある時、中古レコード屋でエサ箱の中にあった100円のレコードを購入。ジャケットがメーテル、そして「デジタル・トリップ」なるタイトルにDJとしての勘が働く。
「間違いなく何かある…」
B面の「光と影のオブジェ」というタイトル、レコードの溝の幅深さからインストの長い曲だと推測した時、確信した…。
「絶対NHKでかかった999のあの曲だ…」
レコードの針を盤に落とす。
「ジャーン!🎶🎶🎶」
音が出た瞬間、
「これだー!!」と奇声にも近い声を上げる。脳内に出るアドレナリンの量がハンパない。
そう、レコードを長年聴いているのならこの感覚は研ぎ澄まさなければならない。「何かある。」という感覚。DJの資質として大事だと思う。
長年探していた999の曲は確かにそこに存在した…。
★デジタルトリップシリーズの第一作。「東海林修」のクレジットがあるレコードは一応チェックしたほうがよい。「光と影のオブジェ」はシンセミュージックのTOP10に間違いなく入ると思う名曲。
デジタルトリップシリーズはコンプを目指したが物量の多さから一度断念。来年のDJシューカイの目標のひとつとして是非再トライしたいと思っています。
文/DJシューカイ