田中屋の夕刻日誌「しびれるロックで酔わせて」文/田中宏明

夕刻日誌
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夕刻日誌

バイクに乗っていてしびれる瞬間というのがいくつかある。「しびれるぜ〜」なんて叫びながら運転しているのだが、その時どんな顔をしているのだろうか。

昔井上陽水がカバーアルバムを出して、その中でコーヒー・ルンバをプロモーションで歌ったりしていた。その歌詞にしびれるという言葉が入っている。

笑っていいとものテレフォンショッキングに出たとき、タモリが「コーヒーでしびれるかねぇ」みたいな発言をしたとき、時代的にも文化的にも物がなくて、恋も忘れた人が、初めてコーヒーを飲んだら、しびれるであろうという話をしていた。それを受けたタモリも想像して「しびれるね!」ち言っていた。

きっとこのしびれるというのは「はじめて」というのがひとつのキーワードで、はじめてみたもの聞いたもの、食べたもの、体験したものに使われ、自分の人生が変わっちまうぐらいの出会いに体感できることなのではないかなと予想してます。

それがロックなんだなとか思うよ。

はじめて見た姿みたいなものが。考えたかや行動でもいいし。

ロックとはなにか。なんて、語るとしたら、このあたりを話したい。そして参考にしてくれ。

昔つるピカハゲ丸という漫画があってさ。知ってる?セコいお父さんがいて、子どもが(名前忘れた)ロックのコンサート行きたいっていったら、もっとしびれるところ連れてってやると、お葬式に言って、正座するっていう、昭和(平成初期)のオチ。

今思うとこういうノリがしびれるですよね。

流れるプール行きたいって言ったら、洗濯機に放り込んでた。

これを、安塚のおじいちゃんのテレビで観たんだけど、おじいちゃんが爆笑してたんだよね。

それを今もたまに思い出します。

そんなおもしろいいかなって思った気もするけど。

ただ、やっぱり、それらはロックだったと思います。ネタもロックだったし、おじいちゃんがあんな笑っていたのがロック何だよ。僕にとっては。

誰も傷つけていない笑いだ。

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