いわゆる立ち食いそばで500円以上はちょっと出せないですね。
ひとつは、お金の余裕であり、
もう一つは、500円を超えていくと
立ち食い蕎麦というジャンルを超えていってしまうからです。
「立ち食いそば」のジャンルってなんだ?!
それはみなさんが想像するそれであります。
その心意気でそんぞくい
500円以下に押さえているから美味しいといいたいわけではありません。
500円以下にしてはおいしいと言いたいわけではありません。
例えば、高級ホテルの屋上のラウンジの横に、立ちそばをオープンしました。かき揚げ蕎麦480円ですと言われてもそれは、立ちそばではなく別ジャンルですよね。立ちそばのテーマパークみたいなもので、昭和ブームにのっかった、昭和のれん街みたいなものです。それは昭和なのかという話と同じです。
つまり、500円を超えていく立ちそばは、立ちそばではなく、立ちそばテーマパークの商品ということになります。美味しいとしても、立ちそばではありません。テーマパークです。
僕はテーマパークではなく、現場の立ちそばを感じたいのです。
それも含めて、味がうまいのです。
立ちそばとか、感じることともとれます。
下北沢駅にも、南口を出たところに立ち蕎麦屋がありました。駅の改装でなくなりましたが。それも含めて、立ち蕎麦屋の後味なんですよね。
高級気取りの蕎麦屋には、後味がないんですよね。
エッセイ 田中宏明
はじめまして、田中宏明(写真家)です。 ZINEの制作とCOFFEEの移動販売(サイドカー屋台・自転車屋台)等やっています。 主な活動ご紹介 ◆「井の頭Pastoral」シティスナップとかるーい読物のZINE https://shonenzakki.com/category/inokashirapastoral/
Googleマップで検索!