=ロード俳句(田中屋式短歌57585)= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロード随筆シリーズ。俳句とはかけそばのようなもの。トッピングして短歌にすることもできます。
俳句前
10年前
海から駅へ向かって歩いていたときのこと。
直江津の知り合いなんてだーれもいなかったときのこと。
俳句
海と駅 つなぐ時代は ペチカの灯
季語ぬき
海:夏
トッピング短歌
・花火見るような 最終回
・ここからどこへ 巣立つのか
解説
ペチカというアメリカン雑貨屋があった。
ただの雑貨屋ではなく、海と駅をつなぐお店であり、それと同時に、直江津というドラマを見ることになる。
そして今年5月31日現在のスタイルでの営業を終了。
このときペチカはひとつの時代であったと知る。
みんなどこへ行くのだろうか。最終日というのは卒業式なのかもしれない。
ありがとうペチカ。
田中宏明

作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第89回
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
わけありの女