田中屋の俳句エッセイ「電車の網棚と雑誌のすーじーぐぁー」田中宏明

すーじーぐぁー
すーじーぐぁー 夕刻日誌

=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘンドライブへようこそ

俳句(田中屋式短歌57585)

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解説

電車にはよく乗る。熱海に行くにも江の島に行くにも、横須賀に行くにも。

それにしてもみんなスマホに目を向けている。新聞読んでいる人なんてのはもうほとんどいない。雑誌もいない。それらもスマホで読んでいるのか、または新聞雑誌から遠ざかっているのか。

そういえばさ、ちょっと前まで網棚に新聞とか雑誌が置き去りになっていたね。あれは忘れたのではなくて、電車の時間読むものとして買ったものが目的地までついて役目を終えて、そこに置き去りにされたとおもわれる。

そんなこともあって、網棚の上に置いてある雑誌をその席に座った人がぱっととって読んでまたおいていく景色をよく見かけたものだ。

それができたら、大人になったというか、電車を使いこなしているような気がした。

メルヘン解釈

いっそ電車の中にフリーの本棚でも作ってくれないかな。喫茶店のように、新聞や雑誌やら。井の頭Pastoralもおいてもらいたいものだ。

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。 

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。 

◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集 

◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中! 

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