空腹感と勉強
朝ご飯を食べないと頭が回転しないと言われて育ってきた。
最近朝は野菜ジュースとナッツひとつまみだけという習慣になっている。ちょっとダイエットをしようと思ったからだ。やっぱ松田優作ぐらい頬がコケていないとなと思ってさ。
よく思い出すことがある。
それは「朝ちゃんと食べないと頭が回転しない」という親だったり、学校からの呪文のような言葉だ。
多少の理屈があっていっているのだとは思うが、実際頭の回転を測ることはなかなか難しく、なんとなくでその時代は過ぎていった。
これに関して思いつくことといえば、勉強していて、空腹感があると集中できなくて食べてしまうこと。集中のためといったいいわけを盾におかしを食べまくってしまうこともある。それでもその時は勉強しないといけないからその判断は間違ってはいないと革新している。
では、空腹感といのは勉強以外のことについてはどうだろう。
空腹感とギター
例えばギターを弾いていていい曲が浮かんだり、詞を書いていると、空腹感っていうのは忘れてしまうんですよね。そうなると空腹感って集中力とはあんまり関係ないかもとなります。
空腹感がある状態とない状態では、ない状態の方がコンディションはいいと言えますが、興味あることなら少しぐらいコンディションが悪くてもできちゃうんですね。
では勉強はというと、自発的にやっているようで心の中ではそんなに興味がないとしたら、コンディションが悪いと、つまり腹が減っていたらまずそれを解決しないと集中できないということになります。忘れるぐらいの興味でないから。
学校での勉強というのは、そこまで興味があるものではないとすると、空腹感があったら集中できなくなります。給食の献立しか見えません。これは自分の経験から確かだと思います。
となると、勉強に集中するためには空腹感を無くす必要があり、朝食べた方がいいということになります。
そこで親としては、「朝ご飯は食べていけ」となり、その理由を頭が回転しいからという目に見えないものを理由とします。
実際は、上記の通り
「興味があるものなら腹が空いててもそれを忘れて集中できるけど、勉強はそんなに興味ないでしょ、それなら空腹感があるとそっちの興味が優先になっていまって、授業が聞こえなくなるから、空腹感に襲われないように食べていったほうがいいよ」と説明しなければならなくなります。
ですが、それは長いし面倒だし、勉強は興味ないでしょ?ってかるく認める感じが不自然ですので、略して、食べないと頭が働かないよ」なんていう説明になります。
そうかんがえるとまぁ、それはあっているし、しょうがないかなぁと思います。
つまり、朝ご飯食べないと頭が働かない、回転しないというのはあっているということになります。
ただし!勉強が興味ないというのが前提になります。
例えば、僕がギターを弾いていたり、バイクに乗っていると、ご飯を食べないで時間を忘れられます。
ロード俳句なんかに出かけている時は、朝は食べないで出発して、15時頃ご飯を食べます。それをランディナーと呼んでいます。
そして日が暮れたら寝ます。
結局
大人はこどもになにか言うとき説省略しまくっていることがあります。もともとインチキな大人は説明しなかったり、嘘だったりもします。
あっているけど総略されていることに気づくと、そこにドラマを感じ、相手の気持が少しわかるかもしれません。
なにごとも相手の立場になりすまして考えてみると楽しいものだ。

田中宏明
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送