=ロード俳句(田中屋式短歌57585)= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロード随筆シリーズ。俳句とはかけそばのようなもの。トッピングして短歌にすることもできます。
俳句前
どこに泊まったって、夜来て朝早く出てしまえば、文句の言いようがない。
人はできる限り関わりたくない生き物だ。
俳句
とんずらよ 夜来て朝出て テント泊
トッピング短歌
·街目覚める頃 となり町
·過ぎれば消える エンジン音
解説
季節もいろいろだが日が暮れる寸前にテントを張って寝る準備をする。なるべく電気を使わない生活をとね、それでも一句ぐらい書いてアップしないとすすまないからそれぐらいの電力を残しておく。
朝になったら、ていうか夜が明けたらちょうど目が覚めるんだ。そしたら、荷物を片付けてぱぁーっと出ちゃうんだ。
もう次の街のことでいっぱいだ。
朝響き渡ったエンジン音だってとっくに消えてしまってなんにも残っちゃいないよ。

映像ライブラリーより
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送