=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘン小旅行へようこそ
2024年11月 ついに松田優作のDVDボックスを買う
短歌
何度でも 松田に出逢い 30年
カブではなくて ベスパが決め手
季語
ベスパ:青春時代
カブ:高校時代
解説(夕刻日誌)
松田優作という響き字面を知ったのは高校の頃だった。当時はその男が行きていたのかどうかもわからない時期だったが、地元の同級生が熱田優作に憧れてホンダのスーパーカブを買ったのだ。
そして彼の家には、探偵物語のポスターがあった。もしかしたら兄がいたので、そういう文化への影響が自分より早かったのかもしれない。
そこから、だいぶたってもう一度松田優作に出逢ったのは、御茶ノ水駅前で宇崎竜堂がフリーライブをやっていたのだ。そこでダウンタウンブギウギバンドお曲など演奏し、その中で、松田優作から引き継いだということで、「横浜ホンキートンクブルース」を歌った。この曲にしびれちまって、松田優作のレコード・ライブビデオなんてのを買うようになる。
そして、また時が経って、バイクに乗るようになる。ハーレー乗ってる人に出逢った。ハーレーはでかいから、ちょっとそこまでとかは、カブでいくなんて話を聞いた。
僕「カブいいですよね、松田優作も乗ってたんですよね」
ハーレー乗り「いやいや、松田優作が乗ってたのはベスパだよ」
おっと、例の松田優作ファンがカブに乗ってたので、カブかと思っていた。きっと高校生ではベスパは買えなかったので、なんとなく似ているカブにしたのか。注:ちなみに、ベスパをパクったデザインの50の原付きを直江津で見かけだぜ。
そこで、松田優作とベスパを検索したりする。
それが、松田優作との3回目の出会いである。
よし、松田優作を始めよう!まずは、太陽にほえろ!だ。
メルヘン解釈
どこで何を思い出して話が転がるかわからない。「カブって松田優作が乗ってたやつですよねなんて」なんて、39歳の男が言うのだからおかしいね。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送
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