そう言えば、電気工事士の資格はとったものの、使う機会はめっきりなかったのですが、やっと巡ってきました。
家の玄関の証明のスイッチ交換!
全然仕事ではありません。家のです。
しかし、こんな簡単な作業でも資格がなければ作業できないことになっています。
症状
スイッチの接触が悪くなった。
オンしても証明がつかない。
作業
道具はプラスとマイナスドライバー
0.当該ブレーカーを落とす
これ大事です。下手すれば爆発します。
1.スイッチパネルをはずす
2.配線の写真をとる(上記写真)
※パターン通りの配色でつないでいるかわからないので、写真を撮っとけ。今はスマホがあって大変便利。
3.練習用ガラクタの中からツイッチひとつとってきます。
下記写真の一番上のを使いました。
3.ついていた通りにスイッチを設置
4.点灯確認
はっきり言ってコレだけです。
資格なんてなくてもできます。
しかしちょっと気になることがあります。
このスイッチを外してみて、見えないところの線は予想で配線図を描くとこうなりまして
※コンセントは省略
試験勉強では、次のような呪文があります。
・白コンブ (白はコンセント・負荷につなぐ)
・黒コンスイ(黒はコンセント・スイッチにつなぐ)
・スイッチブ(スイッチから負荷へつなぐ)
このパターンで描くと上の図のようになるのですが、スイッチから負荷の線の色が途中で変わることがわかります。赤が黒、白が黒へと。
これが配線をつなぐときにすごくわかりづらくて、変えてしまいたくなるんですよね。
どう変えるかというと、「スイッチ→負荷」は赤と決めたいのです!そうすると赤の線をみたらスイッチと負荷をつないでいることがわかりますし。配線図からつなぐときも、赤と赤をつなげばいいのでわかりやすい!
しかし、この世にはFケーブルが白黒と白黒赤の2種類しかないんですよね。
僕の案で実行するとなると、黒赤ケーブル・黒赤赤・白赤ケーブルというものが必要になってきます。この変まとめてTケーブルなんても呼んでもいいぐらいです。(※Tは田中のTから)
ケーブルの種類が多くなるとめんどくさいと思う人もいると思います。
しかしですね、大事なのは、作った人以外の人が見た時のわかりやすさなのです。同じ人がずっとメンテナンスするわけではありません。
田中式配線図では、上の図の☆印箇所を赤に変更します。
結局
こんな簡単な作業なのですが、こんなことを考えたりするのは、何となく電気工事士の勉強をしたからで、それが面白いところなんです。
線の色というのは、ただの色分けなだけで、性質が違うものではありません。
試験では、上記呪文のようにつながないと一発不合格ですが、実際はどうつないでもOKなのです。黒コンブでOK!
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!