田中屋ロード俳句「久しぶりのすた丼のすーじーぐぁー」作/田中宏明

すーじーぐぁー
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すーじーぐぁー

=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘン紀行へようこそ 

2025年1月4日 相模原すた丼

バイク(ドラッグスター)で鎌倉へ。
由比ガ浜海岸で写真を撮りたい。年始は江の島か鎌倉へよく行ったものだ。
鎌倉駅周辺で路駐できるスポットを探すのが主な目的だった。

いい写真が撮れた。こちらは井の頭Pastoral#201で掲載予定。

駐車スポットは見つからなかった。

目的は半分達成して帰る。

相模原に帰ってきてようやく腹が減ったので、飛び込んできた店に入った。

俳句(田中屋式短歌57585)

久しくて 食べ方さえも 忘れたか
玉子をとかずに 放り込み

解説

吉祥寺に住んで頃、すた丼はよく行った。かなーり久しぶりにすた丼を食べた。あの頃の味と変わっていない。値段は100円上がったか。

「お待たせいたしました」

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そうそう、こんなふうに玉子が2重の小皿に入って運ばれる。
玉子を割って、2枚目の小皿に入れる。それを丼にかける。
おっと、何をしている!小皿に入れたらとくんだよ。そのままかけても、丼と絡まないぞ。

丼にかける寸前に気づき、やり直しができた。もう少しで取り返しのつかないことになっていた。

味は変わっていない。吉祥寺時代がよみがえる味だった。

値段が上がって、味そのままというのはすごく大事なこと。味を守もるための値上げならしょうがないというものである。

世の中には、値段上がって味退化というのが往々にある。

メルヘン解釈

味は残しづらい。レシピはあっても、写真に写らない。
それぞれの記憶に頼るしかない。記憶でしか語れない。

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。  

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。  
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集  
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中! 

出演ラジオ

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田中屋の場末シティ物語「横須賀のインドカリーの女」#横須賀の女 #インドカリー #shorts

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