= ロード俳句= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。17文字のメルヘン小説へようこそ!
俳句前
直江津から相模原へ向かう。途中十日町あたりからか雪。越後湯沢の喫茶に寄った。ドアをあてると暖炉のようなあたたかさがあった。
俳句
上着脱ぎ こんな濡れたか 店の中
季語ぬき
トッピング短歌(お好みで)
・魔法が解けたか 防寒具
・雪が溶けたか 魔法陣
解説
温かい喫茶店に入ったつもりだったが、上着を脱いでみると、思いの外上着の中まで濡れていて寒さを感じた。
マフラーや手袋やジャンバーやいろいろ完璧なフォーメーションだった防寒具が寒さを感じさせないでくれていたのだが、それを脱いだことで魔法陣みたいなものが崩れたのかも知れない、
また同じように着ることはできるのだろうか。
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送