松尾芭蕉の作品で次の俳句がある
古池や 蛙飛び込む 水の音
この俳句 どこがおもしろいのだろうか どこがすごいのだろうかと考えていた。
深読みの教科書の説明などで言うと、蛙の飛び込む静かさが風流なのだとか、古池という年老いたイメージから、水の音という新しい生命を想像をさせるのがすごいとかありますけどね。
静かさの何がおもしろいのかとよくわからないですし、死と生みたいな拡大解釈はちょっと恥ずかしいし。本人がどうしたかったかがわからない今、実際のもじから想像するしかないわけで。
何がおもしろいのかずっと考えた結果、僕なりの考えがまとまりました。
本当に言いたかったことは、次の俳句なのではないか。
古い毛屋 買わず飛び込む ベルの音
本当はこのようにかきたかったのだが、弟子の曾良が音だけきいて書き残したら、古池やになったのではという説でございます。

作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中
ラジオ
第83回!「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ 話題:松尾芭蕉