短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第5話 作/奈良あひる 第5話 私たちは店を出て、お互い今日一日のお礼を言って別々の方向へ歩きだした。普通に会社にいっていれば、こんなことはまず起きないなんて思った。 加恵はいままで平日休みの仕事をしており、今日という日がたまたま土曜日で、い... 2021.10.09 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時 」第3話 作/奈良あひる ラブホテルの前だった。 シャッターの音がする加恵は思わず笑ってしまった。そこを男は写真に納めたのだった。 わたしは、笑顔を撮れたらラブホテルに入ることに同意はしていないということを主張をすることもできたが、そ... 2021.09.30 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周するとき」第2話 作/奈良あひる 男「もし少し時間大丈夫でしたら、写真撮らせてもらえませんか?」 その男はどうやら、写真家の玉子のようで。 加恵「ええ、私でよければ」 加恵はほぼ無表情のまま答えた。なぜ私なのかわからないし、何に使うのかもわからな... 2021.09.29 短篇小説
短篇小説 プチロマン小説「振り向かせてキス」作/奈良あひる ホテルに入ったらまず大きな鏡の前に立つ荷物だけ下ろした姿でいい。コートなど来ている季節であれば着ていていい。 そして二人で写真を撮る。これからしますって顔がいい。ここで1枚だけ脱がす。 思えばメッセージを交わしているときからコ... 2021.08.19 短篇小説
短篇小説 プチロマン小説「時事ネタ」作/奈良あひる ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 謎のウィルス 謎のウィルスが世の中を騒がせている。飛沫によって感染するという噂。飛沫という言葉は、このタイミングではじめて... 2021.07.10 短篇小説
短篇小説 読みきり!プチ官能小説「私の想い出」 文/奈良あひる 保育士として働きはじめて2年目の夏、園児を迎えに来た父親と男女の関係になりました。その子にとっては父親ですが、私にとっては男性。素敵な奥さんの顔を知っているとしても。あの日は少し疲れていた。そのときにかけてくれた言葉が沁みたのです。町で声... 2021.07.09 短篇小説