Mint’s English   FLEX Ⅲ Optional Reading Three Days to See 全訳  ブログ 英語 教科書 2024

FLEX Ⅲ
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第4段落

私は森の中を1時間歩き、注目するに値するものを何も見ないことがあり得るだろうか、と自分に問いかけた。 見ることのできない私は、少し触れただけで興味を引く何百のものを見つける。私は葉の繊細な対称性を感じる。 白樺の滑らかな皮や、松の粗くでこぼこした樹皮に優しく手を触れる。 春には、自然が冬の眠りから目を覚ます最初の兆しである芽を探して、木に期待を込めて触れる。私は花の心地の良い、柔らかな手触りを感じ、その素晴らしい複雑な形状を発見する。そして自然の奇跡のようなものが私に明かされる。

第5段落

ときどき、私の心はこれらの全てをどうしても見たいと叫ぶ。私が少し触れただけでそれほど多くの喜びを得られるなら、見ることで、どれほど多くの美しいものが明かされるはずだろう。しかし、目が見える人々は明らかにほとんど見ていない。 世界を埋め尽くす色彩と動きの広大な光景が当たり前のものとして受け止められている。 ことによると、私達が持っているものの価値をほとんど認めず、私達が持っていないものを強く望むのが人間なのかもしれないが、光のある世界では、目が見えるという授かりものが、人生を豊かにする手段ではなく、単に便利なこととしか使われていないのは非常に残念だ。 

第6段落

もし私が大学の学長なら、「目の使い方」の必修講座を設けるだろう。 教授は生徒たちに、彼らの前で見過ごされていることを本当に見ることで、彼らがいかに人生に喜びを添えることができているのかを教えようとするだろう。 教授は生徒たちの眠っていて反応の鈍い能力を目覚めさせようとするだろう。

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