第7段落
1940年8月3日、ソビエト軍がリトアニアを占拠し、杉原にその場を離れるよう圧力をかけた。しかし、彼は自身の滞在の延長を要求しビザを発行し続けた。
※ask for〜 〜を要求する
第8段落
結果的に、緊急の電報が東京から届いた。「8月28日。リトアニアは、もはや独立しない。今すぐベルリンに出発しろ。」 時間が尽きたことを悟り、杉原は全ての機密書類を燃やして、カバンに荷物を詰めた。 自暴自棄になった難民たちは領事館から離れる彼の車の後を追った。
第9段落
鉄道の駅で待っている間、杉原はビザを書き続けた。 彼の電車が動き始めたと同時に、彼は線路沿いに走っている人々へ窓の外に白紙の用紙を投げた。
※even as 〜と同時に
「杉原、私はあなたを忘れない!」と一人の男が叫んだ。
第10段落
この4週間で杉原が発行したビザは約6千人の命を救ったと言われている。