まえがき
俳句
音出して 部屋は宇宙か 外現実
解説
家でギターやベースを弾くにあたっては、小さくて軽くて絵的にも可愛いものを選びた唸ってしまうものだ。
部屋のスペースには限りがあって、音量にも限りがある。
音量なんてのも部屋で弾く分には充分すぎるほど出る。
これらの機材ってのは、野外で鳴らしたらどれぐらいでるのだろうか。これだけ音が出るので、野外でも小スペースに届くぐらいは出るだろうって思ってたんですよね。
しかしですね、実際音を出してみると、結構弱いことがわかるんです。俺が現実か。
特にこのベースアンプが弱かった。部屋では全然いい音出してくれていたのに。ベース音も割れるし。VOLマックスでも小さい。
野外というものは現実であり、現場
そこで耐えうるパターンを考えるのは、やっぱり部屋の中ではないのだろう。
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作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送