=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。30文字のメルヘントリップへようこそ!
只今「脱線!奥の横道」走行中
まえがき
草加に入った。ベタに草加煎餅という看板が横目に入ってくる。案の定やっていない。旅の途中というのは、朝早かったり、夜遅かったり、僻地だったりで、お店がやっていないのだ。
なので、食べ物を目的地にすることはない。たまたま通りかかって、その店がやってることが大事。
俳句
銘菓とて 目的足りず 閉じた店
解説
ご当地銘菓なんてのがあっても、いつ見たって店はやっていないものである。見かけたことで、実在することは確認できた気にもなるけれど。
したがって、食べ物を目的地にしてしまうと、食べれないという事態に陥りやすく、目的が達成されなかった感じになってしまう。
食べ物は目的になれる器がない。
写真の店もやっていなかった。
メルヘン解釈
ただ、食べないと死ぬということだけでここまで来た文化のである。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送
出演ラジオ
第82回!「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ 話題:パフォーマーのかっこよさ,フジテレビ問題