田中屋の夕刻日誌「水とお湯」

夕刻日誌
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「白湯」これなんて読むかわかりますか。

あぁ、こんなのは読めなくてもいいのです。

それより、水を温めたら、常温の水または冷たい水よりおいしくないと思ったことはありますか?


そんなことを思った人がいました。

田中少年(小3)である。

なぜ美味しくなくなったのか。

ひとつは熱で味が死んだのではないかという説(当時)である。

つまり何かが生きていたのではないか。
生水は危ないので一度熱を通してから飲むという考え方もあるからだ。

理科の実験で、水を熱して水蒸気にして、それを冷まして水に戻せば、純粋にちかい水がとれるなんてやったことがある。

先生はその純粋な水はおいしくないんだよね。
水というのは、いろいろ混ざって水という味ができてるんだよなぁ、的なことを言っていた。予想風に。

当時の僕らは「え、水道の水ってすでに何かが混ざっているんですか?」なんていう衝撃があった。

みんなの力でできてるってことなんですね。一人の力でできていうと思い上がるななんて思ったりもしたものです。

それにしても、お風呂でお湯が目にはいったときは、水が入ったときより痛い気がしている。いや、痛い。これはどういうことなのだ。何が起きているのか。

これを子供に聞かれたらなんて答えればいいのか。

今はネットでなんでも調べられる。

「お白湯」の読み方も調べられる。

しかし、お湯は水より美味しくなく感じるのはなぜだろうか、と思うことまでは調べられない。
なぜおいしくないかは調べられるかもしれない。
調べないけどねw

田中少年(小3)としたが、これを思ったのは、小3かは覚えていない。しかし小学生の頃であったと思う。

ちびまる子ちゃんもワカメも小3なので、きっと小3っていうのは何かあるのではないかなんて思うのである。

エッセイ/田中宏明

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