=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘン短篇小説へようこそ
続き(Continuation)
午前中のうちに湘南まで走ろうとここまできた。
国道134沿いに駐車場があった。
停められるうちに停めとけ、と
俳句
カメラ撮る 湘南ビーチに 活動はじめ
解説
年始に湘南というのは、バイクもない時代、カメラの活動が盛んな時によく来ていた。年始は湘南である。いや、一年中湘南と熱海だった。
自転車乗りが自転車を撮るように、バイク乗りがバイクを撮るように、カメラ小僧はカメラを撮っていた。
この日、なんとなしにカメラの写真を撮っていた。
富士山をバックにバイクの写真を撮るように。
きっと僕は写真活動を再開したのだろう。
だいぶ時間がたったな。
つづく

ペンタックスQ7で撮影
メルヘン解釈
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!