松田優作は「はんてん」を使用(はんてんこと呼ぶ地域もある)
小さい頃奥多摩のおばぁちゃんのところへ泊りに行ったときは、夜ははんてんを着ていた。当時これは勝手に田舎の文化だと思っており実家ではその文化は消えていた。
奥多摩に行った時だけ着る防寒着というアイテムでしたね。
奥多摩という寒い地域でありながら、はんてんと炬燵でその寒さは乗り越えたものでした。
23歳になり、国立で一人暮らし
防寒道具は炬燵だけでスタートします。実家にある炬燵を持って行ったのです。これで冬を乗り切れると思っていましたが、寒すぎて。家賃24,000円の木造アパート エアコンはついておらず、ストーブも使用禁止でした。(当時この条件はよくありました)
そこであれだ!はんてんだ!
何処にい売っているかもわからず、奥多摩に取りにいきます。
「おばぁちゃん、はんてんまだある?」
そして、はんてんをゲットします。それがあったかい!
そうして、冬はこたつとはんてんで乗り切ります。
しかし、楽ではなかったですね。
そのはんてんは今も相模原にあります。そして炬燵も。炬燵は電機はとおさずテーブルとして、プラス石油ストーブ。
結局石油ストーブ最強な気がします。
あと、指先の開いている手袋。
松田優作とはんてん
太陽にほえろ!第76回では、松田優作が朝起きてはんてんを着るシーンがあります。
カッコ良さだけで生きている男がそれを着るのだから当然当時かかっこいいアイテムとしての立ち位置にあったと予想されます。
石原裕次郎が赤いセーターを着たら、突然赤なんて女が身に着ける色だという常識が覆されて、急に男が着だすということがあったらしいです。
それと同様に、ここではんてんの売り上げは一気に上がったと思われます。
ああ、僕のはんてんのセレクトは間違っていなかったのだ!
ちなみに、はんてんは布団屋に売っているものというのは下北沢に住んでいるときに知りました。
そこで買ったのが、今も使っているオレンジのはんてんです。
なぜ、追加して買ったのかというと、奥多摩からもらってきたものにはポッケがなかったんです。
どこかでやぶれたのかな。このポッケが大事なのよ。
その後見かけない美少女 北原和美
この回に登場する北原和美もまためちゃくちゃ美人です。
今はどうしているだろうか。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!