田中屋の夕刻日誌「サイフォンコーヒーと沖縄ステーキハウス」

夕刻日誌
夕刻日誌

高校は、飯能にある聖望学園高校というところへ通っていた。

少し特徴的なところはあったのだが、修学旅行はベタに沖縄だった。それはホントによかった。個性出したつもりで、谷川岳とかでなくてよかった。いわゆる進学校だったので、修学旅行なんてなしだ!勉強だ!なんて言いかねない雰囲気もあったおだ。

しかし、ベタに沖縄でよかった。

そこでの印象のひとつはステーキハウスだった。どこへいったかはもうまったく覚えていないが、カウンターの席で焼いてくれるのだ。
そして、その兄さんが、調味料(ペッパー?)か何かをジャグリングのように回しながら、ステーキに振りかけていったのだ。一回宙に浮いてそれをキャッチして、振りかける。それでぼくは声を出したかどうか忘れたが、「おおお!」って感動したのを覚えてる。


なので、ここで書いている訳なのだが。

あるひとは、いやいや、普通に調味料をかけても同じでしょ。それよい、普通に丁寧にかけた方が、狙った場所にかけられるでしょ、とか思う人もいるまもしれません。

しかし、僕にとっては、あのかけ方が、確実にあのステーキを美味しくしたと思っている。今もまったく疑っていない。

最近、サイフォンのセットを買ってみたのよ。

説明書通りやってみたら、下のフラスコの水が上のフラスコへ上っていいって、そこ豆を挽いたものがあり、アルコールランプをどかすとまた、下のフラスコにコーヒーが降りてくるのです。

感激。田中感激。

これは、あのときと同じだ!
沖縄のステーキハウスと!

コーヒー豆は、スーパーで買った一番安いものを練習で使った。
しかし、普通にドリップで飲むより、確実にうまかったのだ!


これは、思い込みなのか、理屈あって美味しくできているのかは、わからない。

しかし、うまく感じたことは事実。

感じることが大事。

大したことが起きていなくても、人生楽しかったと思えればそりゃオッケーだ。

ステーキハウスで、ペッパーを普通にかけたときとパフォーマンスをつけてかけたときの味を比べて確かめるとかいらないいんですよ。

恋もそうですよね。

盲目でOK

てなわけで、サイフォンを使ってみたら、高校時代の修学旅行のステーキハウスを思い出しいたのです。


もう思い出つまり、印象はなかなか越えられないので、あのときのステーキ最高となります。

僕ももう少しコーヒーを練習して、記憶に残れるようにがんばります。

パフォーマンスってそういうことなんですよね。

そのとき現場に居合わせた人だけのもの。

僕はそんな現場でありたい。

エッセイ/田中宏明(写真家)

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