夕刻コラム(社説盤)
「顔の傷についての反駁」

夕刻コラム(社説盤)
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例えば、僕の顔に大きな傷があったとして。


それは、人がビックリするぐらいのものだとして。

僕がタクシーのドライバーの就職の面接を受けたとき
面接官「お客さんがビックリするかもしれないので、化粧などして隠すことはできますか」
と問われたら、それは差別発言であり、人権侵害なのか。

差別と人権侵害

もし、これに対して僕が「それは差別発言だ」「人権侵害だ」などといったらどうなるのか。
これは大いなる勘違い野郎である。そんな僕は生きていけないだろう。

タクシー会社の立ち位置、それは相手の気持ち

タクシー会社はもともとそんな傷がある人なんてとる必要はまったくなく、何も言わず「結果は後日連絡します」と言っておいて、落選の通知をポンと送ればそれでOKなのである。
タクシー会社だってみんないろいろ大変なのよ。そこをいい意味で、何かしらで隠したりできるかという話合いをしてくれたただけで感謝ものであり、そんな筋違いなことを言われる筋合いはまったくないのである。

善意を仇で返す


そもそも、そのことは田中自信が相手に対して当然として、そういう心配事が発生することは予想がつくことである。
そんな相手の気持ちがわからないようなやつは、全くもって不採用である。

その発言により、他の顔に傷を持った人の就職がしにくくなる可能性が少しでもあがったら田中のせいだ。
「化粧で大体は隠せます」とか「マスクしていれば大体かくれますよ」という人はいると思う。お前(田中)の影響で、こういう人たちは何を言ってくるかわからないし、面倒だし、ひねくれているから採用は控えようとなってもいいのか。
それらが考えられない人はやはり審査おちである。

傷があるのは顔ではなく、心ですね。

文・写真/田中宏明

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