よりぬき!DJシューカイのレコードの部屋No.95

土曜日DJシューカイ枠
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映画「地獄変」サントラEP(1969年)

「人生は地獄より地獄的である」

音楽は芥川龍之介の息子、芥川也寸志が担当。大殿役に中村錦之助(萬屋錦之介)絵師良秀役に仲代達矢を起用という豪華な配役。

ジャケットに写るのは良秀の娘役、女優の内藤洋子。あの喜多嶋舞の母ちゃんです(笑)うん?ということは音楽家であの「弁財天」を作った喜多嶋修の奥さんってことだね。内藤洋子は、あっ、どうでもいいムダ知識でした…😂

「3人の会」の芥川だけあって現代音楽よりな内容で映画音楽に残る名盤でしょう。裏ジャケがまさに「阿鼻叫喚」と言ったところ。これはヤバイ…😅

平安時代の画師、良秀(よしひで)は天下一の腕前として大殿様から気に入られていた。その一方で彼は猿のように醜い容姿の老人で、傲慢で変わった性格のため、人々からは気味悪がられていた。

 奇人のように扱われた良秀だが、彼の一人娘を溺愛していた。かわいらしく、やさしい娘は大殿様に気に入られたが、良秀は大殿様に娘を渡さずにいた。また娘本人も、大殿様の心を受け入れない様子だった。これにより父娘に対する大殿様の心象は少しずつ悪くなる。

 大殿様は良秀に「地獄変」の屏風絵を描くよう命じる。良秀は制作に取り掛かると、何かに取り憑かれた狂人のようになる。地獄絵図を正確に描くため、弟子を縛り上げて鳥に襲わせたり、夢の中でうなされたりして彼は自分の目で情景を把握し、絵の大半は完成する。

そんな「自分が見たものしか描けない」良秀は、最後のパーツとして燃え上がる牛車と、その中で焼け死ぬ貴婦人の姿を描き加えたいが、その目で見ない限りどうしても描けないと大殿に訴える。

 大殿様は、牛車に罪人の女房を閉じ込め、火を放ち、燃え果てていく様子を良秀に見せてくれることになる。しかし実際に牛車の中にいたのは、良秀の娘だった…。

ラストは実際に観てください…。

国内はビデオテープでは出ていますが現在高額。いろいろ調べてみると版権のゆるいヨーロッパでDVD化されているのを知り(海賊版?)3000円ほどで以前購入しました。
内容は噂に違わぬ、もう超ヤバイです💦‼️国内でDVD化はされんわな~この内容じゃ(笑)いろいろ問題がある。
怖いもの見たさの人は是非!

文 /DJシューカイ

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